城下町・弘前の食と文化に触れる旅
仙台から新幹線で約2時間40分の青森県弘前市。「弘前ねぷたまつり」をはじめ「弘前こぎん刺し」や「津軽三味線」など、弘前城を中心に徒歩で巡りながら地域に根差した文化に触れることができます。また、市内の飲食店で種類豊富に展開するアップルパイや新名物のシードルなど新たな食の魅力にも注目のエリアです。
想定期間 - 1泊2日
想定予算 - 55,000円
このモデルコースで巡るスポット
- まずは弘前の名物と旬の味が揃う『虹のマート』で腹ごしらえ
- モダンな「こぎん刺し」のアイテムが揃うセレクトショップ『green』
- 昼下がりにのんびりと『POMME/MARCHÉ』でシードル飲み比べ
- 城下町の文化を丸ごと感じることができる『津軽藩ねぷた村』
- 四季折々の『弘前城』を眺めることができる『弘前公園』を散策
- 『大正浪漫喫茶室』のレトロな雰囲気の中でアップルパイに舌鼓
- 登録有形文化財の建物を利用した『スターバックス コーヒー 弘前公園前店』
- 津軽三味線の生演奏が聴ける『津軽路居酒屋 あどはだり』
- 自分だけのねぷた絵グッズが作れる『手作り雑貨体験工房IRODORI』
- 『和風レストラン御幸(みゆき)』で黒石のソウルフードを堪能
- 蔵の中で味わう『ab Coffee』のスペシャリティコーヒー
- 『BRICK A-FACTORY』で電車の時間までお土産選び
– 12:15
まずは弘前の名物と旬の味が揃う『虹のマート』で腹ごしらえ
JR弘前駅に到着したらまず向かいたいのが、津軽の味が集まる『虹のマート』。1956年の創業以来70年近くにわたって、旬の生鮮食品や総菜なども揃う市場として地域の人たちに愛されています。館内の一部店舗では地方発送も可能なので、お土産に購入しても送ってしまえば荷物にもなりませんね。
イートインスペースもあるので、旅の腹ごしらえスポットとしても人気。『おかずや弁当ハマダ』で買ったホカホカの「いがめんち」を食べた後に、カウンターで茹でたてを味わえる『めんの店アキモト』の「津軽そば」をすするなど、いろんな店のお手頃な価格のできたての味を食べ比べしながら巡ることができます。
基本情報
住所 | 青森県弘前市駅前町12-1 |
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電話 | 0172-32-6411 |
営業時間 | 8:00~18:00 |
定休日 | 日曜 |
– 12:55
モダンな「こぎん刺し」のアイテムが揃うセレクトショップ『green』
江戸時代から続いている津軽独特の刺し子技法「こぎん刺し」。もともとは日々の作業の中で傷んでしまった着物を直したり、強化したりするために生まれた技術だといわれています。藍染めの麻の生地に白い木綿の糸で刺繍するのがベーシック。当時は、各家庭ごとに紋様が異なり、お嫁さんが嫁ぎ先で継承してきたそう。
そんな「こぎん刺し」の伝統を受け継ぐ『弘前こぎん刺し研究所』の刺し子さんがこの店の常連だったことでコラボが実現。藍色にこだわらない、赤や黄色、緑など様々な色の小物を展開。名刺入れやがま口、トートバッグなど、普段使いにぴったりのアイテムがたくさん並んでいます。柔らかで触り心地が良く、布なので洗えるのもうれしいですね。
基本情報
住所 | 青森県弘前市代官町22 |
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電話 | 0172-32-8199 |
営業時間 | 11:00~18:00 |
定休日 | 水曜・第二第四木曜 |
– 13:25
昼下がりにのんびりと『POMME/MARCHÉ』でシードル飲み比べ
弘前といえばリンゴ。そのリンゴを使ったシードルの飲み比べが楽しめるのが『POMME/MARCHÉ(ポム・マルシェ)』です。弘前市は2014年にハウスワインシードル特区に認定され、40の個人や団体が在籍する「弘前シードル協会」を中心にシードルづくりがさかんに行われています。
こちらでは、弘前産のものだけでなく、フランスやオーストラリアなど国内外のシードルを幅広く用意。リンゴそのもののおいしさを重視した弘前産と、数種をブレンドした海外産とを、味の深みやドライな口当たりなどを飲み比べながら、味わいの違いを感じることができます。
基本情報
住所 | 青森県弘前市百石町47-2 HIROSAKI ORANDO内1F |
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電話 | 0172-40-3950 |
営業時間 | 日~火曜12:00~18:00、金・土曜12:00~16:00、18:00~21:00 |
定休日 | 水・木曜、祝翌日 |
– 14:10
城下町の文化を丸ごと感じることができる『津軽藩ねぷた村』
弘前の夏を代表する祭り『弘前ねぷたまつり』をはじめ、津軽の民芸品の実演コーナーや津軽三味線の生演奏など津軽の文化を丸ごと体験できる施設です。館内に入ると、まずは10mの大型ねぷたが出迎える「弘前ねぷた館」。ねぷた絵、凧絵の展示を間近に見られるほか、笛と太鼓のお囃子を聴くことができます。
「津軽蔵工房『たくみ』」では、津軽塗や津軽凧、津軽焼などの職人たちが卓越した技術を実演にて披露。「津軽三味線『山絃堂』」では、40分~1時間ごとに生演奏を楽しめます。順路を進んでいくと、国指定登録文化財の中庭「揚亀園」へ。重厚さも感じる日本庭園は、フォトスポットとしても人気ですよ。
基本情報
住所 | 青森県弘前市亀甲町61 |
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電話 | 0172-39-1511 |
営業時間 | 【見学・体験エリア】9:00~17:00(閉館時間17:30)【ショッピングエリア(無料エリア)】9:00~17:00【旨米屋(食事処)】11:00~15:00 |
入館料 | 一般600円、中・高校生400円、小学生300円、幼児(3歳以上)100円 |
定休日 | 無休 |
– 15:05
四季折々の『弘前城』を眺めることができる『弘前公園』を散策
1611年に完成し、一度は落雷により焼失するも1810年に再建された『弘前城天守』。江戸時代までに建造された天守が現存する12城の一つで、東北ではこの城だけ。国重要文化財に指定されている貴重な建築物でもあり、弘前市が城下町として栄えたシンボルでもあります。天守に登ると「登城記念符」(300円)が購入できます。御朱印ならぬ“御城印”として人気です。
お濠にたくさんの桜の花びらが舞い散る春の「弘前さくらまつり」をはじめ、秋の「弘前城菊と紅葉まつり」、冬の「弘前城雪燈籠まつり」など、『弘前公園』では県内外から多くの観光客が訪れるイベントが目白押し。イベント以外の時期には、のどかな雰囲気の市民の憩いの場として愛されています。
基本情報
住所 | 青森県弘前市下白銀町1 |
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電話 | 0172-33-8739(弘前市公園緑地課) |
営業時間 | 通年24時間散策自由 【有料エリア(本丸、北の郭、弘前城植物園】 4月1日~11月23日 9:00~17:00 ※弘前城植物園は4月上旬から ※さくらまつり期間中は9:00~21:00 |
入園料 | 大人320円、子ども100円・『弘前城植物園』『藤田記念庭園』との共通券(1日入園券)は大人520円、子ども160円 |
定休日 | 『弘前城天守』は11月24日~3月31日休館 |
– 15:45
『大正浪漫喫茶室』のレトロな雰囲気の中でアップルパイに舌鼓
弘前公園に隣接した美しい日本庭園の『藤田記念庭園』内にある大正時代に建てられた洋館の中にあるカフェ。当時の面影を今に残す大広間とサンルームが、観光客にも人気です。アップルパイは、紅玉リンゴのやさしい甘さと程よい酸味が魅力の「タムラファーム」(550円)や、自家農園のリンゴを使用したバターが香る「津軽ゆめりんごファーム」(550円)など約7種類。
好きなアップルパイを選んでセットドリンクと合わせて注文できる「アップルパイドリンクセット」(990円)も人気です。また、単品のドリンクメニューも豊富で、クリームソーダなどはレトロな雰囲気にもぴったり。リンゴジュースとアイスティーが2層になった「ティーアップル(クッキー付)」(550円)は、写真映えも間違いなしです。
基本情報
住所 | 青森県弘前市上白銀町8-1 藤田記念庭園洋館1F |
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電話 | 0172-37-5690 |
営業時間 | 9:30~16:30(LO16:00)※ランチタイム10:00~LO15:00 |
定休日 | 無休 |
– 16:35
登録有形文化財の建物を利用した『スターバックス コーヒー 弘前公園前店』
もともとは、明治・大正時代の西洋建築を多数手がけた堀江佐吉の六男・堀江金蔵の施工によって、1917年に建てられた陸軍第八師団の官舎。この歴史的建造物を利用し“まちを元気にするカフェ”をコンセプトとして、弘前の街ならではの店舗デザインやアートワークを取り入れた“ここだけのスターバックス コーヒー”となっています。
店内の和室にはこぎん刺しを施したソファがあったり、天井や壁画には青森県産のヒバを使用したり、青森産のホタテの貝殻とコーヒーの豆かすを練り込んでいたりと、青森の文化がつまった造りも魅力。弘前市内にある3店舗でのみ購入可能な「津軽びいどろ HIROSAKI 266ml 」 (3,080円)はお土産にもぴったりですよ。
基本情報
住所 | 青森県弘前市上白銀町1-1 |
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電話 | 0172-39-4051 |
営業時間 | 7:00~21:00 |
定休日 | 不定休 |
– 17:55
津軽三味線の生演奏が聴ける『津軽路居酒屋 あどはだり』
別の場所で先代が営業していた店を引継ぎ、現在の土手町に移転した今も観光客から人気を集める『あどはだり』。19時と21時に行われる津軽三味線の生演奏は、一人あたり3,300円以上の飲食をしていれば追加料金なしで楽しめます(満たない場合は差額分が演奏チャージ)。予約が無ければ演奏をしない場合もあるので、事前予約がおすすめ。
「いがめんちい(3個)」(660円)や「身欠きにしん味噌和え」(550円)など、津軽の郷土料理も豊富にラインナップ。青森の地酒も取り揃えていて「呑み比べセット」(1,430円)もあるので、地元の味と体に響いてくるような力強い津軽三味線の音色をアテに飲み比べてみるのも楽しいですよ。
基本情報
住所 | 青森県弘前市土手町60 山田ビル1F |
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電話 | 0172-40-2208 |
営業時間 | 17:00~22:00(LO21:30) |
定休日 | 水曜 |
– 11:00
自分だけのねぷた絵グッズが作れる『手作り雑貨体験工房IRODORI』
江戸時代の伝統的な建物が並ぶ「中町こみせ通り」にある、ねぷた絵を再利用した雑貨の手作り体験ができる『IRODORI』。例えば、灯ろう作り体験なら二段5,940円から体験可能で、木製の枠組みに実際の「黒石ねぷたまつり」で使用したねぷた絵をカットしたものを貼り付けていきます。色味や柄を選ぶだけでも迷ってしまうほど。
店内は完成品の販売もあるので、体験をしなくても購入可能。鮮やかな色使いと派手な柄が目を引くうちわもおすすめですよ。実際のねぷた絵から素材を切り出しているので、他の人と柄が一緒になることはないのもポイント。世界に一つだけのオリジナルを身に着けたり、部屋のインテリアに加えたくなりますよね。
基本情報
住所 | 青森県黒石市中町38 |
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電話 | 0172-55-6188 |
体験開始時間 | 平日11:00、12:00、13:00、14:00、土・日曜、祝日10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、15:00 |
体験料金 | 二段5,940円、三段7,920円、ミニ大4,950円、ミニ小3,960円※すべて一人あたり |
定休日 | 火曜 |
– 12:00
『和風レストラン御幸(みゆき)』で黒石のソウルフードを堪能
昭和30年代の後半に誕生したといわれる、もっちりとした太平麺をウスターソースで炒めた「黒石やきそば」にたっぷりのつゆをかけたご当地グルメ「黒石つゆやきそば」。市内にはこのメニューを提供する店が約70店舗もあり、ラーメンスープをかけたり、卵をのせたりと店舗ごとに特色ある味わいが楽しめます。
こちらの『和風レストラン御幸』では、風味豊かな和風だしをかけた上品な味わい。ソースのコクはしっかりと感じながら、あっさりとした口当たりで箸が進みます。上にのった卵を混ぜれば、濃厚さがプラスされた味変も楽しめます。サクサクのエビの天ぷらの歯ざわりも程よいアクセントに。つゆを飲み干してしまうほどのおいしさでした。
基本情報
住所 | 青森県黒石市大字中町36 |
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電話 | 0172-52-2558 |
営業時間 | 11:00~14:30LO、17:00〜19:30LO(金・土曜、祝前日20:00LO) |
定休日 | 不定休 |
– 13:10
蔵の中で味わう『ab Coffee』のスペシャリティコーヒー
青森市内のコーヒー店でロースター(焙煎加工者)として経験を積み、地元である黒石市に出店した店主の海老名さん。江戸時代に旅籠として使われていた建物の土蔵を利用した店舗に入ると、芳ばしいコーヒーの香りに包まれます。オリジナルブレンド「エービーブレンド」をはじめ、各国各種の豆の販売も人気。
「ホットコーヒー」「アイスコーヒー」(イートイン550円)、「カフェラテ」「ソイラテ」(イートイン605円)。ホットのメニューは豆を選ぶことも可能。「BLTサンドイッチ」(660円)などの軽食も用意されています。電車の時間までの待ち時間にゆったりとコーヒーを味わってみてはいかが?
基本情報
住所 | 青森県黒石市中町33 |
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電話 | 非公開 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 水曜 |
– 15:15
『BRICK A-FACTORY』で電車の時間までお土産選び
お菓子やシードル、リンゴモチーフのグッズなど津軽エリアのお土産を取り揃えた、JR弘前駅の構内にあるセレクトショップ。『A-FACTORY 弘前吉野町シードル工房』から直送される、リンゴの芳醇な香りを活かした多彩なシードルも人気です。改札の目の前なので、電車の時間ギリギリまで品定めをするお客さんもちらほら。
時間に余裕があれば店舗直結の待合スペース「津軽ラウンジ」で、イートイングルメを楽しむのもおすすめ。弘前にある菓子店『ボンジュール』監修の焼きたての「オリジナルアップルパイ」(450円)や「アップルチーズタルト」(450円)、シードルの「2種のみ比べセット」(1,000円)などが味わえますよ。
基本情報
住所 | 青森県弘前市表町1-1 JR弘前駅2F |
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電話 | 0172-55-0271 |
営業時間 | 8:30~19:00 |
定休日 | 無休 |