「宮沢賢治記念館」に隣接する、彼の童話『注文の多い料理店』をモチーフにしたレストラン。地産の鶏肉や豚肉、お米など花巻の食材をふんだんに使用した「イーハトーブ定食」や「山猫すいとんセット」など、地域色豊かなメニューが揃う。旅の始まりは、地元の味覚が彩るランチで。

詩や童話をはじめ、環境や信仰、科学や芸術など、宮沢賢治の多彩な活動を知ることができる施設。愛用のチェロに自筆原稿といったゆかりある品々の展示や、ビデオ、図書資料などから、宮沢賢治の世界に浸ろう。他にも、映像と音楽を通して作品に触れる｢賢治サロン｣や、花巻市内を一望できる憩いのスペース｢展望ラウンジ｣があり、見応えたっぷり。

「宮沢賢治記念館」のすぐそばに広がるのは、宮沢賢治が設計した南斜花壇と日時計花壇がある｢ポランの広場｣。不思議な静けさをたたえるその広場を抜けると見えてくるのが、「宮沢賢治イーハトーブ館」だ。宮沢賢治に関する数多くの図書や研究論文、様々なジャンルの芸術作品が収集・整理されており、その世界観をより一層深く知ることができる。

岩手県・花巻市の西部に位置し、山あいを流れる台川と豊沢川沿いを中心に12の温泉が湧く花巻温泉郷。「大沢温泉」は、そんな温泉郷に佇む温泉宿だ。敷地内に建つ趣の異なる3棟のうちの1棟「湯治屋」は、宮沢賢治ゆかりの自炊部として知られている。6つの温泉と築200年の佇まいが醸す昔ながらの客室で、日々の疲れをじっくりと癒やそう。

2016年に惜しまれつつ閉店したマルカン百貨店。創業からの味や内装など、当時の雰囲気を可能な限り残すことをコンセプトに復活した食堂がこちら。昭和のデパートにあった大食堂のような、レトロな情緒が魅力だ。洋食からラーメン、季節限定品など多彩なメニューが揃うが、お箸で食べる食堂名物、10段巻きのソフトクリームはぜひ味わっておきたい。

新花巻駅の真向かいに建つ、レストラン兼ショップ。銀河ステーションをイメージして建てられたという店内には、宮沢賢治関連のグッズをはじめ、様々な県産品が並ぶ。おすすめは、オリジナルの「山猫軒オレンジケーキ」や、花巻・遠野地方で生産される各種地ビールなど。ここならではのお土産を、旅の思い出と共に持ち帰ろう。