日本を代表するガラス造形作家の巨匠・藤田喬平の作品を展示する『藤田喬平ガラス美術館』。松島の地に佇むこの美術館では、色鮮やかなガラスの美しさに魅了されます。特に金箔など日本の伝統技法を取り入れた代表作「飾筥（かざりばこ）」シリーズや松島ゆかりの作品「瑞巌寺を想う」など、光を受けて輝く唯一無二の作品は必見。

鑑賞後は、造園家・中島健の設計による広大な水上庭園を散策。チャペルには藤田喬平監修の美しいステンドグラスもあります。ライフスタイルを提案するミュージアムショップでは、全国の作家のガラスアートや「tamaki niime」のファッションアイテムが並び、ここでしか出合えない1点ものに巡り合えるかも。

藤田喬平ガラス美術館から歩いてすぐの場所に、日本一に輝いたハンバーガーが味わえる店『ハリーズ・ジャンクション』があります。「World Food Championships 2024」でも予選7位入賞を果たした店主が手掛けるバーガーは、肉汁溢れる100％オージービーフパティとこだわりのバンズが特徴。一口食べれば、その美味しさに驚くはず！

おすすめは、店の名を冠したシグネチャーメニュー「ハリーズバーガー」。自家製コンビーフやチーズ、オニオンリングなどが層になり、ボリューム満点です。店内は、アメリカンダイナーを思わせるレトロでおしゃれな空間が広がり、写真映えも抜群。本場の雰囲気の中で、日本が誇るこだわりの絶品ハンバーガーをぜひ体験してみて！

塩竈の住宅街に突如現れる『菅野美術館』。建築家・阿部仁史が手掛けたコールテン鋼の外観は、錆色の壁と鋭角なデザインがまるで現代アートのようです。内部は一転、真っ白な空間にトップライトやスリットから光が差し込み、計算された光と影が彫刻作品を際立たせます。建物そのものがまさにアート作品！

コレクションは、19世紀から20世紀にかけての西洋近代彫刻がメイン。ロダン、ブールデル、デスピオ、ムーアなどの巨匠たちの作品を間近に鑑賞できます。一つひとつの作品とじっくり向き合えるよう設計された空間は、彫刻の持つ力と美しさを最大限に引き出しています。心ゆくまでアートの世界に浸りましょう。

塩竈市公民館本町分室を改装し開館した『塩竈市杉村惇美術館』。この建物自体が市有形文化財に指定された貴重な文化資源です。特に、高さ9.7mの木骨編板構造による大講堂は圧巻で、その美しいアーチ型の天井はまさに唯一無二の空間。戦後20年間塩竈に暮らし「静物学者」と呼ばれた洋画家・杉村惇の作品を常設展示しています。

美術館併設の喫茶室「談話室」は、静かで落ち着いた空間。店内の一角には移動本屋「ペンギン文庫」が月替わりで選書している多彩な本が並び、コーヒー片手にゆっくり読書やもちろん購入も可能です。展示を見ずカフェのみの利用もできるので、気軽に立ち寄れるのが魅力。アート鑑賞後や散策中の休憩にぜひどうぞ。