山形を代表するグルメと温泉でゆったりコース

かの松尾芭蕉も歩いた山寺の雄大な景色と、そばや玉こんにゃく、ゲソ天など、バラエティ豊かなローカルグルメをたっぷりと堪能。そして山形といえば、ほぼすべての市町村に温泉がある“温泉県”。今回は、効能豊かな蔵王の温泉にのんびりと浸かりながら、心も身体もリフレッシュできる温泉コースです。

アイコン:カレンダー想定期間 - 1泊2日

アイコン:電卓想定予算 - 35,000円

DAY 1

JR仙台駅からスタート!
JR仙山線で約1時間
JR山寺駅到着
徒歩2分

– 10:15

『えんどう』の「力こんにゃく」でパワーチャージ

仙台駅から約1時間で山寺駅に到着。『山寺』こと『宝珠山立石寺』は、山全体が修業と信仰の場となっている霊山。1,015段の石段を上り、断崖に突き出すように立つ五大堂から見る景色は格別です。登る前に、ぜひ食べたいのが「力こんにゃく」。その起源は古く、平安時代に『山寺』を開いた慈覚大師円仁が、中国から漢方薬としてこんにゃくを持ち帰り、この地に広めたのが始まりなのだとか。串に刺されたまん丸の玉こんにゃくは、中まで味がしみしみ。お好みで辛子をつけて食べるのが定番。食べると力が湧いてきますよ!

「宝珠橋」のたもとに建つ『えんどう』は、創業60年。店の前の大きな鍋で湯気を上げる「力こんにゃく」は、山形市の『丸十大屋』の生醤油だけを使って、練炭の熱で3時間じっくりと煮込んでいます。つやつやで味がよく染み、プリッとした歯ごたえが自慢で、多い日には1日300本も売れる人気ぶり。手早く串に刺してくれる女将さんとの会話も楽しいです。店内には山形のお土産品のほか、郷土の味が楽しめる食事処もあります。

基本情報
住所 山形県山形市大字山寺4284番地
お問合せ 023-695-2126
営業時間 8:30~17:30
定休日 無休

– 10:30

『山寺』で奇岩怪石の絶景と里山のパノラマビューを堪能

基本情報
住所 山形県山形市山寺4456-1
お問合せ 023-695-2002
営業時間 4月~9月8:00~16:00、12月~3月8:00~15:00(閉門時間16:00)
※冬季期間(12月頃~3月)は天候の都合により、閉門時間が早まる場合あり
定休日 無休
拝観料 大人300円、中学生200円、4歳~小学生100円

– 12:00

『焔蔵』で名所山形そばと山形の食文化に出合う

山形といえば有名なのがそば。JR山寺駅から徒歩すぐの『焔蔵』では、山形県最上地方で栽培される在来品種「最上早生」を自家製粉し、石臼挽きしたものを打ち立てで提供しています。その新鮮な味と香りのそばをたっぷり満喫したいなら、メニューは「週末限定 そば食べ放題」(大人1,500円、小学生800円/60分)を。山形名物「板そば」スタイルで提供されるそばを、思う存分堪能することができます。

メニューは山形そばをはじめ、芋煮、ゲソ天、玉こんなど、山形の郷土の味をふんだんに盛り込んだ内容。これらの料理を少しずつ多彩に味わえるセットメニューを豊富に揃えています。また店内では、そばの乾麺などのテイクアウト商品も販売しています。日持ちする乾麺をお土産にして、自宅で山形の味に再び出合う楽しみもお持ち帰りしましょう。

基本情報
住所 山形県山形市山寺4273-1
お問合せ 023-665-4770
営業時間 11:00~15:00(ラストオーダー14:30)
定休日 水曜
JR山寺駅出発
JR仙山線で約20分
JR山形駅到着
徒歩10分

– 13:45

『TsukiCafe』自慢の自家焙煎のスペシャルティコーヒーでひとやすみ

山形県内に3店舗を展開する『TsukiCafe』の山形駅前店は、一杯のコーヒーの価値にフォーカスした都市型のコーヒースタンド。「スペシャルティコーヒー」と聞くと、かしこまってしまいそうですが気負わずとも大丈夫。黒板に生産者の情報がまとめられていたり、バリスタが特徴をお話しながら1杯1杯丁寧に淹れてくれたり。初めての人にも体験を通して分かりやすく、楽しみ方を伝えてくれます。エスプレッソ、カプチーノ、カフェラテも人気ですよ。

フォレストグリーンの壁がスタイリッシュな2階建てのお店は、大きな窓が印象的。窓際の席からは山形の町並みが眺められます。ショーケースにはスイーツやキッシュも充実。コーヒーとの相性を考え、山形の旬の味覚で作られた一品ばかりで、ついつい目移りしてしまいます。テイクアウトもOKでモーニングやランチも提供しているので、時間を変えて訪ねるのもおすすめです。

基本情報
住所 山形県山形市香澄町3-3-3
お問合せ 023-600-7030
営業時間 平日7:30~22:00、土曜10:00~22:00、日曜10:00~18:00
定休日 毎月1日、第3月曜(土日祝の場合は翌平日が休み)
山形駅発
山交バス(センタービル前⇒蔵王バスターミナル)で約37分

– 15:00

大自然に溶け込むダイナミックな『蔵王大露天風呂』

蔵王温泉は「美人づくりの湯」と呼ばれる日本有数の強酸性の硫黄泉。肌と血管を若返らせ、皮膚を強くする作用が期待できるといわれています。そんな贅沢な温泉を、野趣あふれる別格のスケールで楽しめるのが『蔵王大露天風呂』。森の中の渓流沿いに大きく広がる岩風呂を満たすのは、ほんの20mほど先の5ヵ所の源泉から湧くお湯。木の樋にはとろとろの湯の花が咲き、あたり一面に硫黄の香が漂います。

露天風呂は渓流に沿って上流部が女湯、下流部が男湯です。女湯は開放的な岩風呂のあつ湯と、屋根がかかっておこもり感のあるぬる湯が。男湯は一度に100人は入れる大きな岩風呂が上下に連なって配置されています。淡いエメラルドグリーンのお湯はもちろん源泉かけ流しで、石鹸類は利用不可。シャワーも設置していません。温泉パワーで体の芯までしっかり温まったら、ホテルまで湯上り散歩を楽しみましょう。

基本情報
住所 山形県山形市蔵王温泉荒敷853-3
お問合せ 023-694-9417(蔵王温泉観光株式会社)
営業時間 9:30~17:00、土・日曜、祝日9:30~18:00(受付各30分前)
定休日 無休※11月中旬~4月中旬まで冬季休業
入浴料 大人700円、小人(1~12歳)400円

– 16:00

自然豊かな高原で癒やしのステイを楽しむリゾートホテル『JURIN』

蔵王温泉バスターミナルから無料送迎バスで約5分。本日の宿泊先、山形蔵王の美しい高原の中にあるリゾートホテル『JURIN』に到着します。チェックインを終えて目に飛び込んでくるのは、中央の薪ストーブに火が揺らめく『薪火ラウンジ』。ここで窓の外の大自然を眺めながらソファで寛ぐもよし、客室に荷物を置いてハーブガーデンなど周辺を散策するのもおすすめです。

客室は、モダンなベッドルームや落ち着いた雰囲気の和室など、デザインや滞在スタイルから選べます。広々とした空間と窓から見える自然の景色で、心からリラックスできそう。温泉は、“天然の美容液”とも言われる蔵王温泉の強酸性泉を源泉掛け流しで。弱アルカリ性ヘルストン人工温泉もあり、1泊で2つのお湯が楽しめます。お肉と野菜と果物と、山形の旬がぎゅっと詰まった食事も大満足。

基本情報
住所 山形県山形市蔵王温泉上ノ台814
お問合せ 023-694-9511
チェックイン・チェックアウト 15:00/10:00

DAY 2

「JURIN」からスタート!
徒歩10分

– 10:30

映える絶景を撮りに『蔵王ロープウェイ』へ

チェックアウト後にやって来たのは、温泉街の中にある『蔵王ロープウェイ』の「蔵王山麓駅」。ここからロープウェイで、山頂まで約20分の空中散歩を楽しみます。窓の外には、360度広がる自然の大パノラマ!新緑、紅葉、そして冬の樹氷と、四季折々の美しい景色がゆっくりと流れていきます。終点「地蔵山頂駅」付近には、山形市街地や宮城まで見晴らす「山頂テラス」が。標高1,661mからの息をのむ絶景に圧倒されます。

続いて「地蔵山頂駅」からロープウェイで下り、中間駅の「樹氷高原駅」へ。駅からブナの小道を抜けて行くと、絶景フォトスポット「百万人テラス」が現れます。見通しの良い高原にビーチベッドやソファが設置されていて、座って眼下の絶景を楽しむことができます。また近くあるハンモックに寝転がって、心地よい風を感じながらのんびり過ごすことも。大自然の中に身を置いて、“何もしない贅沢”を心ゆくまで満喫しましょう。

基本情報
住所 山形県山形市蔵王温泉229-3
お問合せ 023-694-9518
営業時間 山麓線8:30~17:00、山頂線8:45~16:45 ※変更の場合あり
定休日 無休
料金 樹氷高原駅:片道 中学生以上1,000円、小学生500円、往復 中学生以上2,000円、小学生1,000円
地蔵山頂駅:片道 中学生以上2,000円、小学生1,000円、往復 中学生以上3,800円、小学生1,900円
徒歩20分

– 12:00

ふわふわ&ジューシーな厚切り生ラム肉を『ろばた』秘伝のタレで!

山形蔵王温泉では、綿羊が盛んだった昭和初期から羊肉の焼肉が親しまれていました。現在では全国的に知られるジンギスカン鍋は、山形の伝統工芸・山形鋳物で作った兜のような鍋が発祥とも言われています。そんな背景から、今なお山形蔵王温泉にはジンギスカンのお店が連なります。中でもここ『ろばた』は、柔らかく臭みのない生ラム肉が味わえるお店です。

『ろばた』のこだわりは丁寧に手切りをした肉厚なジンギスカン。山形鋳物の鍋で少し赤みが残る程度に焼いて頬張れば、お肉はふわふわ。かみしめるほどに肉汁があふれます。さらに、自家製のタレも自慢。毎年11月は店を閉め、1年分のタレをスタッフ全員で手作りする徹底ぶり。半年以上熟成して提供するとあって、旨みがギュッと凝縮した奥の深い味わいが広がります。ついつい白ご飯が進むこと請け合いですよ。

基本情報
住所 山形県山形市蔵王温泉川原42-7
お問合せ 023-694-9565
開門時間 11:00~15:00、17:00~22:00(最終入店60分前、ラストオーダー30分前)
定休日 木曜(祝日の場合は翌日休み)

– 13:30

湯けむりの『高湯通り』。共同浴場や個性派ショップをぶらり

山形蔵王温泉のメインストリート・高湯通りは、至る所に湯けむりと硫黄の香りが立ち上る、昭和レトロな雰囲気の商店街。個性的なショップが立ち並び、一番奥の高台には蔵王温泉の神様を祀る酢川神社が鎮座しています。3つの共同浴場と3つの足湯もあり、白濁した湯や湯船の中に源泉が湧き出るお風呂など、贅沢な湯めぐりも楽しめます。

『TAKAYU温泉パーラー』は蔵王の水で作る自家製ソーダのテイクアウト専門店。一番人気は「TAKAYUフルーツソーダ」(800円)で、ラフランス、サクランボなど10種類のフレーバーが揃います。『Zao Onsen湯旅屋 高湯堂』は日本初の温泉コーデショップ。手ぬぐいや湯桶といった温泉グッズや山形の伝統工芸品、人気こけし雑貨作家marucoro chan(マルコロチャン)とのコラボアイテムが充実してます。温泉ソムリエでもある店長の東海林さんは「蔵王温泉は匂いや景色などあらゆる感覚で楽しめる温泉ですよ」と教えてくれました。

基本情報

Zao Onsen湯旅屋 高湯堂

住所 山形県山形市蔵王温泉19
お問合せ 080-3190-0019
営業時間 4月~11月9:30~12:00、13:00~17:30、12月~3月9:30~12:00、14:00~19:00
定休日 火・水曜

TAKAYU温泉パーラー

住所 山形県山形市蔵王温泉14
お問合せ 090-6456-0020
営業時間 10:00~12:00、13:00~17:30
定休日 水・木曜
山交バス(蔵王バスターミナル⇒山交BT)で約45分
山形駅到着

– 15:05

出発直前、駅ビル『S-PAL山形』でとっておきの山形土産を発見!

新幹線が出発するまでの1時間、JR山形駅直結の商業施設『S-PAL(エスパル)山形』へ。2階は山形土産のショップが連なっていて、見て歩くのが楽しいフロアです。その中でも気になるのは、『清川屋』の「ほわいとぱりろーる さくらんぼ」(1本1,900円・保冷袋込)。卵黄・バター不使用のふんわり・しっとりミルキークリームロールケーキに、山形産のさくらんぼを加えた贅沢な一品です。

続いて、山形銘菓「乃し梅」を販売する『乃し梅本舗 佐藤屋』へ。ここでは『佐藤屋の乃し梅のシロップ』(205ml 1,296円)を発見。完熟梅と砂糖だけの無添加シロップは、ヨーグルトのトッピングやモクテルなど、いろいろ使えそう。また『ふるさと銘酒館 ひのきの里』には、思わずジャケ買いしてしまいそうなヨーグルト酒『ヨー子』(720m 2,400円)が。濃厚なジャージーヨーグルトと純米大吟醸の絶妙ブレンドで完成した、飲みやすいお酒です。

基本情報

清川屋

お問合せ 023-628-1222

乃し梅本舗 佐藤屋

お問合せ 023-628-1230

ふるさと銘酒館 ひのきの里

お問合せ 023-628-1215

S-PAL山形

住所 山形県山形市香澄町1-1-1
お問合せ 023-628-1106(代)
営業時間 10:00~19:30(土・日・月曜9:30~、飲食店11:00~21:00)
※一部、営業時間の異なるショップあり
定休日 不定休
JR山形駅出発
JR仙山線で約1時間58分
JR仙台駅到着

GOAL!

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