庄内の美しい自然と食文化を堪能する旅

山形県鶴岡市で、自然、歴史、文化、そして食を楽しむモデルコース。庄内浜の新鮮な魚介や地元野菜のランチ、日本茶スイーツに精進料理。世界最大級のクラゲ展示や日本海で眺める夕陽に感動。庄内藩ゆかりの史跡や出羽三山の神秘的な空気に包まれ、心も身体も癒やされる、庄内の魅力を存分に楽しめるコースです。

アイコン:カレンダー想定期間 - 1泊2日

アイコン:電卓想定予算 - 50,000円

DAY 1

JR仙台駅からスタート!
高速バスで約3時間
エスモールバスターミナル到着
徒歩で約10分
JR鶴岡駅
タクシーで約15分

– 12:15

ブドウ畑と月山を眺めながら『ピノ・コッリーナ』でランチタイム

自社畑で栽培したブドウを自社で醸造するワイナリー。ランチメニューは、庄内地方の旬を味わえる季節限定コースがおすすめ。この日は庄内浜の魚のアラからとったフュメ(だし汁)でつくるブイヤベースがメイン。地元の野菜をふんだんに使った前菜から、庄内米とシルクを練り込んだフォカッチャまで、「ユネスコ食文化創造都市」にも指定されている鶴岡市の食を存分に楽しめるスポットです。※前菜はサラダかスープから1品選択

自社醸造のワインはもちろん、オリジナルのワインジャムやウインナー、ワインに関する輸入雑貨など幅広くラインナップ。中でも「ワインプリン」は庄内地方にある「田村牛乳」「羽黒わんぱく卵」を用いたミルクプリンの上に、自社畑のブドウを原料にしたワインのジュレをのせた逸品。「第1回日本プリンアワード」にノミネートされた、注目のひと品です。

基本情報
住所 鶴岡市羽黒町松ケ岡156-2
お問合せ 0235-26-7807
営業時間 10:00~17:00(ランチ11:30~14:30LO、カフェ14:30~16:00LO)※ディナーは4名以上、3日前まで要予約
定休日 SNSで要確認

– 13:15

シルクを知り、衣服の未来を考えるミュージアム『シルクミライ館』

ピノ・コッリーナの隣にある「松ヶ岡開墾場」は、戊辰戦争で敗北した庄内藩士が刀を鍬に持ち替えて開墾し、養蚕を始めた場所。明治時代に立てられた蚕室が残されており、国の史跡に指定されています。「シルク未来館」はその第四蚕室を利用した施設。鶴岡で盛んなシルク産業の歴史や、養蚕から製品になるまでの工程などを学べるほか、絹製品を制作・体験できるワークショップコーナーがあります。

1階奥には、鶴岡のシルクブランド「kibiso」「侍絹」の展示販売スペースがあります。スカーフやハンカチ、シュシュ、ネクタイ、バッグやブックカバーなどバラエティ豊かに取り揃え、さまざまな色や柄には目移りしてしまうほど。手の届く値段のものが多いので、絹製品の入門編として持っておきたいアイテムが揃っています。ファッションへの取り入れ方や使い方は、スタッフの方が教えてくれるので安心です。

基本情報
住所 鶴岡市羽黒町松ヶ岡字松ヶ岡25
お問合せ 0235-26-8901
営業時間 9:00~16:00
定休日 水曜
入館料 無料
松ヶ岡発
タクシーで約15分
JR鶴岡駅到着
路線バス(加茂経由・湯野浜温泉行線)で約45分

– 15:30

世界最大級のクラゲ展示の『鶴岡市立加茂水族館』

鶴岡駅からバスで日本海側へ。山形県唯一の水族館『鶴岡市立加茂水族館』は、世界最大級のクラゲの展示で知られています。その数なんと約80種類! 色とりどりのクラゲが水槽をゆったりと漂う姿は、見ていてとても癒やされます。フォトスポットは直径5mの円形の巨大水槽「クラゲドリームシアター」。1万匹のミズクラゲに思わず見とれてしまうはず。ほかにも、庄内浜に生息する魚の展示や旬の魚の食文化まで学べるコーナーや、アシカ・アザラシの解説といった見どころも盛りだくさんです。

展示室内にある「クラゲ解説コーナー」では、クラゲがどんなふうに生まれ、飼育されているか等、スタッフがクラゲのさまざまな疑問に答えてくれます。生まれたてのクラゲの可愛い姿を見られるのはとても貴重! 休憩には、売店で販売している「クラゲソフト」をおともに。ソフトクリームの上に、細かく刻んだクラゲが振りかけてある変わり種。クセはなく、コリコリとした食感が病みつきになりそう。現在、新しい棟を建設中。将来的に100種類のクラゲの展示を目指し、まだまだ拡張中です。

基本情報
住所 鶴岡市今泉大久保657-1
お問合せ 0235-33-3036
営業時間 9:00~17:00(最終入館16:00)、ショップ9:20~16:30、売店9:30~16:30、レストラン11:00~15:00
定休日 無休
入館料 高校生以上1500円、小・中学生500円、未就学児無料
加茂水族館発
路線バス(加茂経由・湯野浜温泉行線)で約15分

– 17:00

『湯野浜海水浴場』で潮風に吹かれながら眺める、日本海に沈む夕陽

宿泊地は日本海側の温泉地・湯野浜温泉。海に沈む夕陽を望めるのは日本海側の旅の醍醐味です。「湯野浜海水浴場」も夕陽スポットの一つ。広い砂浜には夕暮れ時になると観光客や地元の人がどこからともなく集まり、夕陽を眺めながら話をしたり、写真を撮ったりと思い思いに過ごしています。湯野浜の夕陽は「日本の夕陽百選」に選ばれています。

基本情報
住所 鶴岡市湯野浜

DAY 2

湯野浜温泉発 路線バス(加茂経由・湯野浜温泉行線)で約36分
バス停 致道博物館
徒歩約2分

– 9:40

時代を超えた多彩な建築様式が1カ所に。『致道博物館』

鶴岡公園の西隣にある『致道博物館』は、庄内藩主・酒井家の御用屋敷だった場所に、庄内地方の様々な時代の建築物を移築し、公開しています。博物館のシンボルでもある「旧鶴岡警察署庁舎(写真上)」は、明治初期の擬洋風建築。2018年に完了した修復工事により、建設当時の灰水色が蘇りました。庁舎内には取調室や会議室など、明治時代の警察署庁舎の面影を残しています。

「旧西田川郡役所(写真左上)」は、「旧鶴岡警察署庁舎」と同時代に、同じ棟梁が手がけた建物。「田麦俣の民家(写真右上)」は、養蚕を生業としていた田麦俣地区の家(旧渋谷家住宅)を移築。“多層民家”と呼ばれる独特の建築様式です。「旧庄内藩主御隠殿(写真下)」は藩政時代の鶴ヶ岡城のジオラマや庄内竿などが展示されています。縁側からは、ほっと一息つきたくなるような美しい名勝庭園が眺められます。

基本情報
住所 鶴岡市家中新町10-18
お問合せ 0235-22-1199
営業時間 9:00〜17:00(12月~2月は〜16:30)※入館は30分前まで
定休日 12月28日~1月4日※2024年12月からは毎週水曜
入館料 一般1000円、高校生・大学生400円、小・中学生300円
徒歩3分

– 10:25

城址公園で郷土の宝と出会う『鶴岡公園・大寶館』

『鶴岡公園』は、江戸時代、徳川四天王の筆頭・酒井忠次を祖とする庄内藩酒井家が居城とした鶴ヶ岡城があった場所。園内には、忠次をはじめ酒井家四柱を祀る「荘内神社」や「鶴岡市立藤沢周平記念館」などがあります。堀に面して立つ『大寶館』は、大正初期の洋風建築で、ドーム型の赤い屋根と白亜の殿堂が特徴です。館内では、明治の文豪・高山樗牛や「文学の神様」と呼ばれた横光利一など鶴岡にゆかりのある偉人とその業績を紹介しています。

基本情報
住所 鶴岡市馬場町4-7
お問合せ 0235-24-3266
営業時間 9:00~16:30
定休日 水曜(祝休日の場合は開館、翌平日休み)、12月29日~1月3日
徒歩で約10分

– 11:05

日本茶専門店の隠れ家カフェ『ogawa en cafe』でひと休み

荘内神社の一の鳥居からまっすぐ歩いて約7分のところにある「尾川園」。1950年に創業した日本茶と茶器の専門店の奥に、2023年、日本茶を使ったスイーツやドリンクが楽しめる『ogawa en cafe』がオープン。かき氷やパフェなど季節限定のメニューも評判ですが、一番人気は和の素材を組み合わせたクレープ。「抹茶あずき」は、あずきとホイップクリームに甘さ控えめの濃厚な抹茶クリームがベストマッチ! ソフトクリームをコーンごとクレープ生地で巻いた「ソフトinクレープ」もおすすめです。

日本茶を使ったドリンクも充実。定番の日本茶、ラテのほか、炭酸で割ったスパーリングや、ほうじ茶とビールをあわせた「ほうじ茶ビール」といったアイデアメニューも。隠れ家カフェで休憩したら、店内の散策を。全国から取り寄せたお茶や、お茶にまつわるアイテムが所狭しと並んでいます。茶器や急須も豊富なので、お気に入りが見つかるかも。

基本情報
住所 鶴岡市本町1-6-18 尾川園みゆき通り店奥
お問合せ 0235-22-1819
営業時間 11:00~18:00(LO17:00)
定休日 水曜
徒歩で5分
南銀座バス停より路線バス(鶴岡羽黒山頂線・いでは文化記念館前行)で約30分
羽黒随神門バス停

– 12:20

“お注連”とともに石段を上り、『出羽三山神社』で生まれ変わりを体感!

月山、羽黒山、湯殿山の総称を“出羽三山”と言います。古来よりそれぞれの山が過去・現在・未来と見立てられており、三山を巡る“生まれ変わりの旅”が信仰を集めてきました。羽黒山頂にある三柱を合わせて祀る「三社合祭殿」を参拝すれば、出羽三山をすべて参拝したことになるとされています。「石段詣」は、お注連(しめ)をかけて石段を歩く、参拝プラン。今回は、麓の随神門にある授与所でお注連を受けて、山頂まで上ります。

授与所ではQRコードを読み取り、受付。お注連を受けたらスタートです。祓川にかかる赤い橋「神橋」や須賀の滝を経て、国宝の五重塔へ。約600年前に創建された、東北最古の塔と伝わります。五重塔を過ぎると、いよいよ2446段ある石段が始まります。樹齢350~500年の杉並木を眺める余裕が段々となくなるほど、急勾配の石段が続きます。「二の坂茶屋」で休憩したらあと半分ほど。大きな赤い鳥居が見えたときの感動と到着時の達成感は、まさに生まれ変わりを感じられるもの。「三社合祭殿」を参拝したら、「参集殿」で完了の手続きを。お注連は“おしるし”として持ち帰ることができます。

基本情報
住所 鶴岡市羽黒町手向字手向7
お問合せ 0235-62-2355
拝観時間 8:30~17:00
山頂から徒歩で約1分

– 13:10

地元の野菜・山菜をふんだんに使った精進料理『羽黒山参籠所 斎館』

山頂まで上ったあとはお腹がぺこぺこ。最後は庄内の食材を使った『斎館』の精進料理で、参拝を締めくくりましょう。『斎館』は、参拝者が食事をしたり宿泊したりする参籠所(さんろうじょ)。趣のある建物で「精進御膳」をいただきます。その時期に採れる野菜・山菜のほか、旬の時期に採取し保存した山菜を使う料理や、毎朝1日分作る伝統のごま豆腐など、どれも手間と時間をかけた逸品揃い。滋味深い味わいに、身体の内側から清らかになれるような気分です。

基本情報
住所 鶴岡市羽黒町手向字手向7
お問合せ 0235-62-2357
営業時間 11:00~14:00(要予約)
羽黒山頂バス停より、路線バス(エスモール・鶴岡駅前行)で約1時間
鶴岡駅前

– 15:20

庄内・山形みやげが鶴岡駅の目の前で揃う『清川屋 鶴岡本店』

鶴岡駅のほぼ正面に立つ「マリカ西館」にある『清川屋』は、山形・庄内のお菓子や民芸品、地酒類などが揃う店です。数あるお土産の中でも、一番人気はミルク風味の真っ白なロールケーキ「ほわいとぱりろーる」。焼き菓子はバラ売りしているものもあるので、気になるものを1つずつ組み合わせることも可能です。庄内観光の余韻を家でも楽しめるのがおみやげ。バスターミナルにも歩いていける距離なので、安心して選べそう。

基本情報
住所 山形県鶴岡市末広町5−1 マリカ西館1階
お問合せ 0235-22-7111
営業時間 9:00~18:00
徒歩で約10分
エスモールバスターミナル到着
高速バスで約3時間
JR仙台駅着

GOAL!

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