松島に着いたら、まずは軽く腹ごしらえを。風光明媚な松島湾を望む通り沿いには、ご当地グルメを味わえるお店がずらり。昭和9年創業の老舗『松島蒲鉾本舗 総本店』では、宮城名物･笹かまぼこの手焼き体験（1本300円）が手軽に楽しめます。自分で焼いたアツアツのかまぼこは、魚介の風味とふっくらとした食感がたまりません！

次はお隣の『Cafe＆Shopたいかん亭』へ。こちらでは姉妹店･ホテル大観荘の中華シェフが監修する「牛タンまんじゅう」（1個300円）が大人気。粗挽きの牛タンたっぷりの餡が美味です。また、五大堂のそばに建つ『げんぞう』では、松島湾近海でとれた新鮮な牡蠣を殻のまま焼いて提供（1個300円）。プリプリ食感と豊かな甘みが楽しめます。

ご当地グルメを満喫した後は、観光船で松島湾へと繰り出しましょう！ 『松島島巡り観光船』の代表コース「仁王島コース」は、湾の名勝「仁王島」の形をモチーフに建造された「仁王丸」に乗船して五大堂近くの発着所を出発し、松島湾を約50分かけて巡る全長17㎞のコース。湾内に浮かぶ大小260もの島々を間近に眺めることができます。

松島湾内を代表する「毘沙門島」「鐘島」「仁王島」はもちろん、岩肌がそびえ立つ「陰田島」、縄文時代の遺跡が発見された「舟入島」、人が暮らす桂島と野々島の間の「石浜水道」など、海岸からでは決して見ることのできない松島湾独特の島々の形や風景が見どころ。より景色を堪能したいなら、2階席（別途有料）がおすすめです。

新鮮な海の幸が約1,500種類そろう『松島さかな市場』では、松島湾産の牡蠣を使ったメニューに舌鼓を。宮城県産ササニシキで作った米粉のバンズに牡蠣クリームコロッケを挟んだ「松島かきバーガー」（1個500円）は、牡蠣とベシャメルソース、そしてお米の三位一体のハーモニーが◎。ワンコインで食べられる手軽さも人気の秘密です。

牡蠣をもっと味わいたいなら、別棟の焼がきハウスで提供している「松島浜焼きセット」（1,800円）がおすすめ。焼き牡蠣5個、牡蠣ご飯、牡蠣入り味噌汁がセットになった牡蠣づくしのお得なメニューです。焼がきハウスでは「焼き牡蠣食べ放題」（45分3,500円～）も実施しているので、牡蠣好きな方はぜひチェックしてみて！

2階の入口を開けると、心地よい潮風が吹き抜ける『SHOBIAN CAFÉ』。こちらの魅力は、何といっても店内全席から四季折々の松島湾を眺めることができる贅沢なロケーション。3階のバルコニーに設置された「松島ストリートピアノ」では、潮風に吹かれながら思い思いの音色を奏でる人たちも多いんです。

おすすめは、北海道の生乳を使ったソフトクリームと宮城の名産・ずんだあんを盛り込んだ「ずんだパフェ」（600円）。宮城県産玄米「金のいぶき」の米粉を使ったワッフルも人気です。おいしいスイーツと世界に誇る絶景で、お腹も心も満たされますよ。

今宵のお宿は、松島海岸の中心部に建つ『松島温泉 松島センチュリーホテル』。こちらは眼前に広がる松島湾の景観と、効能豊かな天然温泉「松島温泉･絹肌の湯」が魅力。海側の客室や露天風呂から刻々と変化するオーシャンビューを一望でき、何とも贅沢な気分に浸ることができます。お肌にしっとりとなじむ上質な湯も評判です。

お楽しみの夕食は、食材の「一番の美味しさ」にこだわった逸品ぞろい。地元宮城・松島産の旬の食材が満載の“まつしま育ち”和会席膳と、出来立てのオープンキッチン料理を堪能しましょう。朝食は新鮮食材を生かした和洋ビュッフェで、好きなものを好きなだけ味わって。温泉、食、癒しの時間をたっぷりと満喫し、チェックアウト！

2日目は塩竈に移動し、活気あふれる『塩釜水産物仲卸市場』へ。ここは店舗数と種類の多さで東北最大級を誇る市場。鮮魚のほか加工品なども豊富に取りそろえています。なかでも自慢はマグロ。塩釜港は日本有数の生マグロの水揚げ量を誇る港だけあり、マグロ専門店が充実。運が良ければマグロの解体シーンを見ることができるかも!?

この市場の最大の特徴は、一般客も卸値で魚介類を買い求めることができること。場内では購入した魚介類を海鮮丼にして味わえる「マイ海鮮丼」（ごはんセット400円＋各魚介類購入金額）が人気です。9～12月にかけて売場に出回る、塩竈市魚市場に水揚げされた選りすぐりのメバチマグロ「三陸塩竈ひがしもの」は必食ですよ！

続いて、古くから東北鎮護･陸奥国一之宮として崇敬を集めてきた『鹽竈神社』へ。表坂（男坂）ともよばれる表参道の202段の急な石段は、塩竈を代表する光景の一つです。この石段を登って唐門をくぐり、東北平定の武神が祀られた左右宮拝殿と、航海安全の神、安産の神を祀る別宮拝殿にお参りを。身体中にパワーがみなぎってくるはず！

神社の敷地は塩竈市街や松島湾の島々を見渡せる高台にあり、広い境内には落ち着いた日本庭園や40品種約300本の桜の木もあって散策にも最適。4月下旬から5月上旬にかけては国の天然記念物に指定されている「鹽竈桜」も楽しめます。国指定重要文化財の社宝の太刀をはじめ、貴重な宝物を展示する「鹽竈神社博物館」もぜひ見学を。

いよいよ旅も終盤。仙台駅へ戻り、お土産を購入しましょう。まずは宮城のお土産が一堂にそろう仙台駅直結の大型ショッピング施設「エスパル仙台」本館地下へ。おすすめは300年以上の伝統を誇る『熊谷屋』の仙台駄菓子（12種類入り詰め合わせ･240g･1,188円）。一つ一つすべてが手作りという郷土菓子で、素朴で懐かしい味わいが魅力です。

仙台伝統のずんだを使ったスイーツが多彩な『ずんだ茶寮』では、風味豊かなずんだとクリームチーズが相性抜群の「ずんだ白雪チーズケーキ」（1個1,520円）を購入。続いて仙台駅2階の『おみやげ処せんだい3号』へ移動し、有名おはぎの味わいが楽しめる「さいちのおはぎバー」（10本入り･1,624円）を買って、今回の旅を締めくくりましょう。